2010年 04月 10日
木製家型墓を復元 変遷研究で「貴重」2009年11月10日 【宜野座】沖縄で過去に使われていたが、現在はほとんど残っていないといわれている「木製家型墓(いえがたぼ)」の一つで、宜野座村漢那に現存していた墓がこのほど復元され、同村立博物館に展示されている。 同村教育委員会で博物館・文化財係の知名定順参事は「沖縄の墓の変遷を知る上で非常に貴重なもの」と話している。 漢那にあった墓は、年代測定の結果、約600年前に伐採したチャーギ(イヌマキ)で造られており、中には170体以上の人骨と364点の装飾品、日用品などの遺物が安置されていた。 墓は風化が進んでおり、復元の際に半分ほど元の木材が利用された。元の場所には複製が置かれている。 木製家型墓はコンクリートや石造りの墓が普及する以前に県内で使われており、王族など身分の高い人物の墓として利用されていたという。 現存している例が少ないため、使用年代やルーツなど不明な点が多い。 漢那の木製墓は、集落東部の森の中にある洞穴内にあったもの。 この場所は「ウェーヌアタイ」と呼ばれ、14世紀ごろにかじ屋集団が所在していた場所だというが、なぜそこに木製墓が置かれていたのか、かじ屋との関連性があるのか、などははっきりしていない。 知名参事は「県内の博物館でも木製家型墓を展示しているのは宜野座村だけ。 この貴重な墓をぜひ見に来てほしい」と来場を呼び掛けている。
by ohakadesign
| 2010-04-10 10:17
| ❏お墓のデザイン・日本
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